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金属切削製造業の事業再生
対象会社は数十人規模の地方製造業者であり、金属切削を生業としていました。
主な販売先は車両ブレーキメーカーや半導体露光装置の製造メーカーであり、量産型の製造業ではなく、試作品や高付加価値商品を中心とした、多品種少量生産を得意とする製造業でした。
そのような事業であるため、景気の影響を受けやすく、リーマンショックや新型コロナの環境下では大手企業をはじめとするの研究開発のストップの影響を大きく受けてしまいます。
そのため、対象会社の経営者は業績の安定化を目指し、量産品の製造に取り組んでいました。
しかしながら、高い粗利率を出す従来の多品種少量生産体制に対して、量産品の製造は利幅が薄く、設備体制や組織風土と嚙み合わない製造であったため利益を圧迫し、売上は伸びたものの完全な赤字体質となっていました。
そのような中、当社が関与し経営内容を分析、経営計画の策定を行いました。
当社策定の経営計画により以下の取り組みを行いました。
量産品製造から撤退、多品種少量生産のみの体制へ回帰し、粗利率を回復
取引先の拡大により、売上減のリスクの低減
精緻すぎる原価管理の廃止と多品種少量生産向きの見積り体制の構築
その他経営管理体制の整備と構築
当社策定の3年間の経営計画を実行した結果、以下の成果が得られました。
主な経営指標の改善
8.4
8.4%の粗利率改善
53
年平均53百万円の利益改善
238
238百万円の実質純資産額改善
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